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ブロッコリーくんものがたり
リュック

風ちゃん(娘)は今日、遠足でした。
なので、朝から私は久々にお弁当作りです。
「おいなり、しゃけおにぎり、コーン、それだけ」
というなんともシンプルなリクエストを受けたけれど、
さすがにそれだけじゃあいくらなんでも。

実際はというと、いり卵としゃけと胡麻のは入ったすしめしのおいなりさん、
コーン、ソーセージ、ブロッコリー。これもかなりシンプルだけど。

小学生になると、お弁当は遠足と運動会だけ。
内容はシンプルでも、思い入れはけっこうあったりする。

帰宅した彼女のリュックからお弁当箱を取り出し、さて洗おうと、キッチンへ。
当然、全部食べて、お弁当箱の中はからっぽだと思い込んでいるので、
流しへポンと置き、水道の蛇口をひねりながら、ふたを開けると。。。

ブロッコリーだけ食べてない。

前回のお弁当の時はたしかほうれんそうのり巻きだけのこしてあった、
という映像がよみがえる。

キレる。
かなり。

「どうしてのこしたの?このブロッコリーが、お百姓さんが種をまいて
大切に育てて、そうして風ちゃんのお弁当に入るまでには、
どんな道のりを歩いて来たと思うの?それをよく考えて、紙に書いて
ママに提出っ」

風ちゃんは「ごめんなさい、もうのこさない、」
と泣くばかり。

私はというと、こんな課題をだしたところで難しすぎるし
伝わらないなー
さてどうやってわからせようか。

そこで方針を少し変えた。

夕食の時、風ちゃんが「ブロッコリーは種から出来るの?わからないよ」
と課題を気にしていたので、先に食べ終わった私は話をきり出した。

「やっぱりちょっと難しいから、風ちゃんの代わりにママが
ブロッコリーくんのお話をしてあげるね」と。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ある日お百姓さんが丁寧にたがやした畑にブロッコリーの種をまきました。

お百姓さんは、毎日土の様子を見てはお水をあげました。
お日さまが土を温めて、風はきれいな空気を運びました。

そうして幾日か過ぎ、種は土から芽を出し、やっと目を覚まします。

お百姓さんは毎日大切にその新しい芽を育てました。
日に日に大きく、ブロッコリーらしくなり
ブロッコリーくんは自分がブロッコリーであることを知りました。

ある日、同じ畑でいっしょに大きく育ったブロッコリーたちといっしょに
ブロッコリーくんは畑から刈り取られ、箱に入れられました。


「ぼく達いよいよ旅立ちの時が来たんだね。
一生に一度きりの最初で最後のお仕事が、はじまるんだね。」


箱は市場へ運ばれ、たくさんの八百屋さんが箱をのぞきます。
やがて、ひとりの八百屋のおじさんがブロッコリーくんたちの箱を
かかえ、おじさんところの八百屋に車で運んでくれました。

八百屋に着くと、おじさんはお店の台の上にブロッコリーくん達を
きれいに並べます。

やがてお店にいろんなお客さんがやって来ました。
ブロッコリーくんのとなりにいたブロッコリーは
いちばんに、眼鏡のおばさんに買われて行きました。
そっちのブロッコリーは背の低いおじさんが持って行きました。

そしてついに、ブロッコリーくんは風ちゃんのママに出会ったのです。

風ちゃんのママは、風ちゃんのお弁当に入れるために、
いちばんおいしそうなブロッコリーはどれか、と
探していました。
そしてブロッコリーくんを選んだのです。

ママは、家に帰るとすぐに、ブロッコリーくんを茹でました。
ブロッコリーくんをいちばんおいしくしてあげたかったからです。

次の日の朝、遠足当日、「いよいよぼくのお仕事の日が来た!」
とブロッコリーくんは思いました。

ママは早起きをして、お弁当を作っています。
ブロッコリーくんは食べやすい大きさにととのえられ、
ついにお弁当箱へ、きれいに入れてもらったのです。

ブロッコリーくんは、もうそれはそれは、わくわくしていました。
お弁当の時間が待ちどうしくてたまりません。
すると、ついにお弁当箱のふたが開いたのです。

ひとつめのおいなりさんが、風ちゃんの口に運ばれました。
ふたつめのおいなりさんも、みっつめのおいなりさんも
風ちゃんの口に運ばれました。
ソーセージも、コーンも。

ブロッコリーくんは待ちました。
それはそれはわくわくと、次かな?次かな?と。

さて、残るはぼくだけだ、いよいよ、と思った時
ふたがしめられてしまったのです。
「え?」


ふたたびお弁当箱のふたが開いた時、急に水が来て
ブロッコリーくんは、生ゴミのふくろに入れられてしまいました。

ブロッコリーくんは思いました。
「今度また、生まれ変わってブロッコリーになったら、
今度こそ風ちゃんに食べてもらえるように、がんばるね」と。

おしまい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と、だいたいこんな感じで、しかもそれはそれは感情を込めて
語ったので、風ちゃんも、ついでにとなりにいた石くん(息子)も、
もう悲しくて悲しくて涙が止まりません。
「ママがそんな話するからいけないんだぁー」と石くん。
ごはんもとてもじゃないけどのどを通りません。

私は、というと。

もちろん、心の中でガッツポーズ!
ここまでやったら、もう残せまい、ふっふっふっ

あーすっきりした。



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この記事に対するコメント

はじめまして。
ブロッコリーくんものがたり、思わず泣きそうになりました。
というか涙を滲ませてしまいました。
ここは会社なのに(^_^;)
とてもいいお話ですねー。
農家の方が大切に育てた野菜が食卓に上るまで、
本当に感動しちゃいましたー。
私の息子ももう少し大きくなったら、
こういうお話できるようになりたいな。
【2005/04/22 12:46】 URL | みち #79D/WHSg [ 編集]


>みちさん
みちさん、はじめまして!
まさか、感動のコメントをいただけるなんて
思ってもいなかったので、うれしいです!
会社のお昼休みに読んで下さったのでしょうか?
ホント、ありがとうございました。
残されて、捨てられてしまったのに、それでも
風ちゃんのことを思うやさしいブロッコリーくん。
今日スーパーで青々としたりっぱな国産ブロッコリーがお買得だったけれど、なんだか今日は
ちょっと、とても買えませんでした、、、
【2005/04/22 14:38】 URL | naco #79D/WHSg [ 編集]


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